学校のタブレット学習は必要なのかどうか??②

- 以下のブログの続きになります。
先生方の視点からの想定されたメリットと、実際に起きている問題点を前回述べました。
今回は、タブレットを用いた授業を受けるお子さんの観点で記載いたします。
*授業を受ける子供からへのメリット、デメリット
想定されるメリット
①ITリテラシーの向上
背景には「少子化」も関係していると思うのですが、将来の来るべき労働人口減少への対応として、子どものうちからITリテラシー高め、効率的なデジタル機器の利用を身につけさせる狙いがあると思われます。
②授業と教育の質の向上にともない、子供の成長がより促せる。
こちらは前回の教員サイドの意見で書いたことと同じになります。
・自分の意見を共有したり他人の意見を参考にしながら話し合う「協働学習」がスムーズにできるようになった。
・個別最適な学習ができる
・動画や音声を用いた説明も個々に受けられる。(理科の実験映像や英語の発音など、便利ですね)
→しかし上記の点が非常にうまく機能している教室もあれば、デメリットの方が目立つ時も少なくありません。
①必ずしも授業の質があがっているとはいいきれない
授業におけるデジタル機器の運用がうまくいくかどうかは担当される先生の属人的な技量にかなり左右されることもありますし、ICT機器を使うことが目的となってしまい、授業や理解を深めるには至らないこともあるようです。
(ICTを使った授業に継続的に慣れてくれば、今後、より授業の質は上がるかもしれない。)
②身体や心への悪影響
・視力低下や、姿勢の悪化、ブルーライトによる睡眠の質の低下が問題視されている。
・脳の発達や学習面への影響
授業中に動画やゲームを見たくなったり、ネットで検索すればすぐに答えが出るため思考 が浅くなる弊害が指摘されている。
③新しい家庭の問題増加
2024年以降機種が変更され機器故障が減ったようですが、充電を忘れる、充電器などをなくして買いなおすなど、デジタルに伴うアナログな人的ミスによる問題はやはりあり続けます。
また、「家での利用ルールの管理」が難しく、デジタル依存の一因になっている可能性があります。
では、どうしたら、想定されるメリットを最大化し、デメリットを減らしていくか、といいますと、
まずは、最近よく聞くデジタルとアナログの両方を取り入れたハイブリッドの授業が最適解なのではないかと思います。
例えば、
授業の前半:紙の教科書や大きなスクリーンをクラス全体で見ながら、一緒に基礎知識をインプットする(クラスの一体感や五感での学習を重視)。
授業の後半:基礎を理解した上で、個々のタブレットを開き、自分のペースで問題を解いたり、それぞれの意見を画面上で出し合って議論を深める(個別の習熟と双方向性を重視)。
という形が理想的だと思われます。
ただ、このように記載してみても、この理想的な授業を行うには、学力に差があれどスムーズに授業が行える子供たちが前提であり、また、先生の慣れた授業の進行の技術がいるだろうな、と容易に想像がつきます。
つまり、このようなハイブリッドの理想形の授業を行うために、
教科ごとの習熟度別のクラス分けをおこなうことや、現在よりも少人数の授業運営がまずは必要ではないかと思います。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平
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