治療
不安障害の治療のメインは、薬物治療と精神療法になります。
①薬物治療
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が第一選択薬になります。
これは抗うつ薬として使われているものですが、不安障害も脳内の伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミン)が関わっていることが判明し不安障害にも効果が実証されています。
しかしSSRIは徐々に増量する薬のため効果が出るまでに2〜4週間かかります。SSRIの効果が出るまでの間、
または、不安の特に強い時に、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬を使うことがあります。不安障害に使用する際、
依存性の指摘があるので少量から短期間の使用を心がけましょう。
②心理療法
認知行動療法、マインドフルネス認知療法、ACTが極めて有効です。患者さんの頑張りでとても症状は緩和します。
パニック障害、社会不安障害の方には認知行動療法、全般性不安障害の方にはマインドフルネス認知療法などを勧めてます。
患者さんにより精神疾患を複数併存されている方もいらっしゃると思います。
患者さんそれぞれの状態に合わせて提案させていただきます。
③訪問看護
社会不安障害のため外出が難しかったり、パニック障害にて電車に乗ることや人混みが苦手になると、
主に自宅ですごされる患者さんも多いと思います。良かったら訪問看護を導入してみませんか。
患者さん、ご家族の悩みなどいろいろお話を聞かせてください。
※認知行動療法の考え方を訪問看護にて取り入れ、電車に乗ったり、人混みに行くことなどの実地トレーニングを
看護士・作業療法士と共に行い症状の克服につなげることも可能です。ぜひご相談ください。
不安障害・パニック障害に関連するクリニックブログの記事はこちら