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強迫性障害 obsessive

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医
名古屋大学病院精神科・親と子どもの心療科
・小児科関連施設群認定 連携施設A

強迫性障害の症状について

強迫性障害とは、ある考えやイメージに強くとらわれてしまい、自分自身でも「バカバカしい」「もう辞めたい」と思いながらも、 その考えを打ち消すために何度も繰り返し行動を起こしてしまう疾患です。

主に二つに分けられます。

①強迫観念

頭から離れない考えのことで、自分で「バカバカしい」と思いながらも払いのけることができません。

例)
  • 人を傷つけるのではないか
  • 不潔への恐怖
  • もったいなくてものが捨てられない
  • 自分は病気なのではないか
  • 左右対象でないと気が済まない、など。

②強迫行為

強迫観念から生まれた不安にとらわれて行う行為のこと。自分で「無意味だ」「やめたい」と思っていてもやめられません。

例)
  • 何度も手を洗う
  • 戸締まりを何度も確認する
  • 整理整頓を過剰にする
  • 決められたルーティーンの行動がある(不吉だからこの道は避ける、服の着る順番が決まっている、など。)

性格としての完璧主義、節約家、潔癖性などとの区別があいまいなこともありますが、日常生活や社会生活に問題となっているかどうか、 苦痛の大きさや、その観念や行動を自身でコントロールできるレベルなのか、によって障害かどうか判断されます。

強迫性障害の治療

治療は「薬物療法」と「心理療法」です。

①薬物治療

薬物治療はSSRIが第一選択薬となります。強迫症状の緩和や根本的に存在する抑うつ、不安感を安定させます。

②心理療法

気分が落ち着き思考が柔軟になりやすくなった段階で、症状により認知行動療法を提案させていただきます。 具体的な強迫観念や強迫行動に向き合うトレーニングが行えます。

また、不安や心配事を抱え込みやすい性格にそもそも悩んでいらっしゃったり、 うつ病や他の不安障害との並存の認められる方にはマインドフルネス認知療法も極めて効果的です。

強迫性障害は治る病気です‼︎ぜひ悩まれている方がいれば受診下さい。

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