ホーム > クリニックブログ > 栄養療法の課題 実践にあたり

栄養療法の課題 実践にあたり

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

『栄養療法の課題!!』 と書くと少し仰々しいのですが、

 日常生活を通して「栄養療法」を意識した食事をとることについての悩みです。

 

 

 

 栄養療法は、

 

 食材をとること/とらないことによって得られる健康への結果が証明されている 

 or  

 健康への結果が得られる可能性が濃厚

 

 ということであり、『食事を通して健康になる』という副作用のない(ゆるやかな効果の)治療方法と言えます。

 

 

ただ実践しようとすると、

実際の日常生活の中で科学的根拠のある食材を日々取り入れていく難しさがあるというのは事実です。

 

 

 

 

例えば、オイルについて良質なものをとるということは、最近のトレンドであり、

高品質のエキストラバージンのオリーブオイルは健康によいということはおそらく断定的ではないかと思います。

 

 

 一価不飽和脂肪酸、ビタミンEを豊富に含み慢性炎症のリスクの低下や抗酸化作用など期待されます。

 高品質のコールドプレスのエキストラバージンオイルがこれら成分を多く含みベターです。

 (通常販売のオリーブオイルでは成分が十分でなかったり、化学防腐剤を多む。)

 有効成分であるオレイン酸は高温加熱でも比較的強く加熱料理でも摂取可能です。しかし、ビタミンE

については加熱に弱く低温料理がよい。

 料理中にもしも発煙した際は(オリーブオイルに限らずオイル全般に)オイルが酸化し、炎症のリスクとなりうる有害物質に。

 遊離脂肪酸がすくなく、早く使い切らないと成分の変化がある。

 

 

しかし、健康に良いとわかっていてもなかなか継続的な実践が難しいことも。

 

 

・健康を目的に食べようとすると、上記のように但し書きが多い食材が多いです。

 食べるためのルールの多さに悩まされることがありますあせる

 

 

・オリーブオイルでは高品質コールドプレスのエキストラバージンオイルが推奨されておりますが、このように現実的に生活で利用する近隣店では手に入りにくいものも多いです。

 

 また良質なオリーブオイルも然り、見つかったとしても非常に値段が高く、健康に良いからといって日常使いは難しいものも少なくないです。

 

 

 

知識としての医学的効果を知ったうえで、どのように実生活に取り入れるか、臨床的な栄養療法の課題だと思います。

 

 

 

ちなみに僕のいちおしは鯖缶です。

 

DHA・EPAについてサプリメントをはるかに超える含有量です。

しかもコンビニでも購入できる手軽さと値段の安さ。

 

塩分の高さを気にされない方ならオススメです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

•そもそもの栄養療法についてのブログ↓

https://meiekisakomentalclinic.com/blog/797/

 

•癌、糖尿病、うつ病、など幅広い疾患のメカニズムとして言われる慢性炎症についてのクリニックブログ

https://meiekisakomentalclinic.com/blog/800/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週末から始まった名古屋市美術館 ベストセレクションに行きました。

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平