夏の光過敏、感覚過敏の悪化、対処法
毎日本当に暑いですね。
僕自身は平常、感覚過敏にそこまで悩まされはしない方ですが、
それでも炎天下の中を歩くだけでも、光のまぶしさが目に刺さるように感じたり、
電車にのるとムッとした空気や匂いが気になることがあります。
この夏場の異常な暑さは、人間の体の感覚が正常に反応する範囲を超えているように思います。
この数週間、感覚過敏の悪化による精神症状や自立神経失調症状の悪化の訴えが異様に増えています。
感覚過敏そのもので初診に見える方はあまりいらっしゃいませんが、
うつ、パニック障害、不安障害、不登校、発達障害、 ADHDなど、さまざまな疾患で来院される患者さんが、精神症状にプラスして感覚過敏を認めるケースはもともと非常に多いです。
例えば、パニック障害で来院された方が、
嗅覚過敏や聴音過敏がもともとあり、人ごみのザワザワ感や匂いが苦手で、電車にてパニックを起こすケース
などです。
感覚過敏をお持ちの方には、この数年の酷暑はとてもつらいものがあると思います。
・暑さそのものへの苦手さ
・汗などのムッとする匂いが増すこと
・汗で服がべたつくこと
・太陽光の眩しさ
・上記のような感覚の不快さが増すにつれて他の感覚異常もでてくることがあります。
音が気になり始める。など
この中で今回は光過敏への簡単な対処法をいくつか書きます。
光過敏について
・光の眩しさの苦手な方は、まずサングラス、遮光メガネ(学校でも使用できるくらい、ほぼ無色のものもあります。)を勧めます。
・そのうえで、光を遮る工夫を可能なかぎり行うことを勧めます。
帽子やフードの使用、カーテンの使用など、
電車やバスでは目を瞑る。
・光刺激を弱めることが可能なら調節してください。
蛍光灯ではなくて、間接照明を使う。
パソコン・スマホの輝度を下げる
・屋内屋外とも白い紙の反射が辛いという方に、文章を読む際は色付き下敷きを重ねて、書く際は色付きノートの使用を勧めます。
上記以外にも、症状のとてもひどい方には、漢方薬や薬物療法も考慮します。
なんとか酷暑を乗り切ることをがんばりましょう!
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
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