季節性うつ病について【医師が解説】春におきるうつ病と、春に改善するうつ病
*季節性うつ病*
以前から、日照時間の短さとうつ病の発生との関連は言われており、
典型的には、
秋に発症し、冬の間気分が塞ぎ込み、春の訪れとともに軽快するものを言います。
♦日照時間の減少により、脳内の神経伝達物質のセロトニンが低下 → 抑うつ症状が出現
♦日内リズムを司るメラトニンが低下 → 睡眠・日内リズムが崩れやすい
一般的なうつ病と異なる点は、
抑うつ・不安に加えて、無気力さ・意欲の低下を強く認める点です。
家事がおっくうで手につかないなど、よく伺う症状です。
また、「夜間も日中も眠くて仕方がない」等の過眠傾向を認めることもあります。
不眠が起こりやすい一般的なうつ病とは異なりますね。
治療として高照度光治療が挙げられますが、この治療を取り扱っている病院はあまり多くありません。
(当院にも取り扱いはありません!)
現実的な治療は、朝から日光を浴びることや散歩を心がけるなど生活習慣の見直しや、抗うつ薬の使用を検討することです。
季節性うつ病(冬季うつ病)は、春の来訪とともに良くなることが予想されます。
一方で、季節の変わり目として、春にうつ病が悪化するケースも少なくありません。
次回、ブログにて続きを。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平
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愛知県名古屋市西区の心療内科・精神科・児童精神科
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