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適応障害の治療 ストレスを回避できない方に

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

前回の続きにはなるのですが、

 

適応障害への対応、環境調整は人それぞれ | 大人と子ども こころの専門医ブログ〜名駅さこうメンタルクリニック (ameblo.jp)

 

 

 

 明確なストレスの原因をきっかけに精神や身体の不調を生じる適応障害について、

ストレスの原因から離れることが、治療上の最優先事項となるのですが、

 

現実的には、回避できないストレスであったり、辞めることができない環境が非常におおいです。

 

 

 まずは、ストレスを減らす環境調節を促します。

 しかし、対応は0か100ではなく、折り合う点を個々の状況で探ることになります。

 

 

 ストレスの原因にもよりますが、できうる限り「退職、退学、離婚」といった、後に後悔しうる可能性のある極端な選択はせずに解決できないかと考えます。

 

 

 具体的に、実際には、1年~数年後の異動まで、クラス替え・卒業までの期間を、なんとか過ごしていくことも少なくないと思います。

 

 

 ・可能な限りの対応・環境調整

 ・カウンセリング等の利用

 ・状況により薬物治療も考慮

 

 

 その他、重要なこととして、

 オフの時間をメンタルヘルスにとって健康的にすることが効果的です。

 

 

 

 ・規則正しい生活

 ・運動習慣

 

 ・楽しいと感じたりリラックスする趣味をつくること

 (できればゲーム・動画などではないものが望ましい。)  

     ➡これらは当たり前の内容ですが、やはり大事です。

 

 ・他に、依存性のある物質の使用を控えることを勧めます。

 

 例えば、アルコール、ギャンブル、、

   最近ではスマホ依存、ゲーム依存、動画依存が顕著です。

 

 これらを過剰に利用すること、抑うつや不安の悪化、情緒の不安定、集中力の低下、衝動性の亢進、家庭生活や社会生活が適切に過ごせなくなること、などのリスクがあります。

 

 例えば、ゲームの使用にて昼夜逆転になったり不登校や休職が長期化するケースも多いです。

 

 

 

メンタルヘルスの改善にたいして、生活習慣を見直すことは非常に有効です。

 

 

 

 

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院長 丹羽亮平