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日本ADHD学会のセミナーについて

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

先日オンラインにて、日本ADHD学会のセミナーを視聴しました。

 

 

 精神科医になりたての頃、大学病院にてお世話になった岡田俊先生の講演など、現在のADHD治療の問題点や、診療における実感に沿う内容であり、頷きながら終始拝聴しました。

 

 

 現在ADHDと診断される方には、不注意タイプ、衝動性タイプ、という分け方だけではなく、

 

 

・学習障害の有無

 

・運動失調の有無 (不器用さんの方)

 

・双極性障害の傾向

 

・依存傾向

 

・生活環境や生育環境の影響 

(虐待レベルの家庭環境以外にも、スマホやゲーム使用などのデジタル刺激への暴露の状況など)

 

 

 

さまざまなサブタイプが混同してるように感じます。

 

 

岡田先生のおっしゃっている、

現在のADHDの診断では、どちらかといえば過剰診断の傾向であるということは、解することです。

 

 

 今後、問診における診断基準がより厳格になるのか、画像など検査所見にて得られる情報があるのか、進展に注視しております。

 

 

 現状、どのタイプについても、症状への薬物治療の対処として、コンサータ、インチュニブ、ストラテラが用いられますが、

より厳格な薬物治療の適応が理解されると、より適切な薬物使用が可能になると思います。

 

 

 

 

 

 

四角オレンジADHDの薬について

 

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