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学習の困難とワーキングメモリー 〜ワーキングメモリーの説明〜

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
日本児童青年精神医学会 認定専門医
日本児童青年精神医学会 認定指導医
日本児童青年精神医学会 認定専門医研修施設
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医
日本外来精神医学会 認定専門医
名古屋大学病院精神科・親と子どもの心療科・小児科関連施設群認定 連携施設A

お子さんの患者さんのお悩みでは、ほとんどの場合、「学習」に関することが少なからずあります。

 

 そもそもの来院理由は、「登校しぶり」であったり「情緒面の悩み」「家庭生活の問題行動」など、学習面以外の相談で受診される方が多いですが、こういった主訴が改善されるにつれ、勉学についてもどうにかならないか、といった相談が多いものです。

 

 また「登校しぶり、不登校」については、直接的に「学習面の困難」が原因であることもしばしばあります。

 

 

 

 「学習」については、「ワーキングメモリ」という能力が密接に関わっていることが分かっております。

 ワーキングメモリーは簡単に説明すると、「短期的な記憶。脳の中の黒板の役割。」と言えますが、

単純な暗記以外にも、目的を覚えておくこと(見通しをもって計画立てること、順序立てること)も重要な働きです。

 

 

 

 ワーキングメモリーは「言語領域:言葉や数など音で聴く情報」と「視空間領域:形や位置など目から入る情報」に分けられます。

 

例えば、それぞれの領域の苦手さを認めると以下のようなことが起こり得ます。

 

丸ブルー言語領域のワーキングメモリーの苦手さがあると、、

 

→言語情報の記憶の苦手さ

・口頭指示を忘れやすい

・文字や文を読むことが苦手、九九が苦手(音で覚えるから)、英単語や英文を読むことの難しさ

 

→言語情報の記憶と処理の苦手さ

 

・話し合いについていけない

・国語の読解問題、算数の文章題の難しさ

 

 

丸ブルー視空間領域のワーキングメモリーの苦手さがあると、、

 

→目から入る情報の記憶の苦手さ

・漢字の形が覚えられない 

・文章を目で追いにくい。読み飛ばす。

・片付けや整理整頓の苦手さ(ものの場所、位置、形を覚えられない)

・黒板を書き写すことの難しさ、絵や模様を書き写すことの難しさ

・三角や四角といった図形の特徴の認識が難しい

 

→目から入る情報の記憶と処理の苦手さ

・漢字を書くことの難しさ

・数をイメージして解く問題の難しさ(繰り上がりや繰り下がり。算数の文章題。)

・図形をイメージして解く問題(展開図など)

・目で動作を覚えて実行することの難しさ。

 学校では、体操、ダンス、実験の操作など先生の動作をマネすること 

 ささいな日常動作のやり方がわからない。

 

 

次回ブログで、詳しくこれらについて書きたいと思います。

 

 

ミイラをCTスキャンし立体構築した映像にて、ミイラの状態や装飾などが観察することができ、とても画期的で興味深いものでした。

 

 

 

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平