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IQ(知能)はトレーニングにてあがるのか? コグトレ

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

診察の中でしばしば質問されることですが、

 

「IQ(≒知能)はトレーニングにて上がるのか?」

 

ということです。

 

 

(IQは心理検査にて計られる結果であり、「いわゆる知能」を表す万能の数値ではありません。

 むろん、個人の能力を知る一つの材料ではありますし、診断の補助になることはありますが、個人の能力を全て表すことはできません。

 しかし、数値化されているので、能力を知る目安として症状を理解するためにも、治療上も非常に有効なものです。

 今回は、IQ≒知能 として文章を書いています。)

 

 

⇨YES

 

 

 伸ばしたい能力に合ったトレーニングを継続的に行うと、必ず能力はのびます。

 脳神経の可塑性の話にはなりますが(詳しくは下記のブログ)、継続的に負荷を加えることで、能力は向上します。

 

〇大人でも脳機能の改善はできること (meiekisakomentalclinic.com)

 

〇子供の脳機能の向上の方法② (meiekisakomentalclinic.com)

 

 

では、なぜIQ(≒知能)は生来のものであり、上がらないと思われているか? というと、

 

①能力に合ったトレーニングを継続的に行うことが難しい点

②能力が向上しても実感に乏しい点

 

が主に理由に挙げられます。

 

 

 

 たとえば、脳障害にて右片麻痺(右手が使えなくなる状態)の患者さんは、右手のトレーニングを継続的に集中して行うと機能の回復が予想されると思いますが、

 

  ・右手のトレーニングを行うことの意義が理解しやすい。

  ・「徐々に手が動くようになる」「重いものだんだん持てるようになる」などの目に見えた成果があるため、リハビリのモチベーションが保ちやすい。

 

 という点で、高度脳機能の改善(知的能力をあげるなど)に比べて、トレーニングが行いやすく改善がされやすいと考えられます。

 

 

 

 コグトレは具体的かつ実践的でオススメです。

 

 

 

 

院長 丹羽亮平

 

 

 

愛知県名古屋市西区の心療内科・精神科・児童精神科

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