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虐待の連鎖は、衝動性の治療にて断ち切れるのではないか

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

虐待のニュースは、悲惨な話がつづき胸が締め付けられます。

 

しばしば、不幸な話の補足として「容疑者自身も幼少期に虐待を受けていた」という情報も流れてきて、

『虐待の連鎖』を改めて認識することがあります。

 

 

『虐待の連鎖』とは、虐待を受けていた被害者が、今度は同様の虐待をより弱い立場のものにおこなうものですが、

ほとんどにおいて、『親から子の虐待が繰り返されること』を意味します。

 

 

それは、幼少期に虐待を受けてしまうと、その行動パターンが潜在的に刷り込まれて、(本人も止めたいとわかっているのに止められず)、自身の子供にも虐待をおこなってしまうという、と考えられている悲しい連鎖です。

 

 

しかし、精神科医の立場では、この負の連鎖をどのように向き合い断ち切るか、に考えあぐねています。

 

 

精神科には虐待に関連した親、子供ともしばしば来院されます。

 

・止めたいのに子供に虐待をおこなってしまう父or母

・虐待をうけて、精神症状や行動障害がでているお子さん

 

その際、治療のアプローチは衝動性についてになります。

 

 

 

続きは次回ブログにて。

父・母のイライラをへらす治療(虐待家庭への医療的な取り組み)

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平