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「知能は遺伝率が高いため、勉強の意味がないのか?」③

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

知能は遺伝率80%なので、勉強の努力の意味はないのか?①

知能は遺伝率80%なので、勉強の努力の意味はないのか?②

 

 

このブログの続きです。

 

 

学力の向上に必要な要件、

 

①それぞれの人に合った学力の向上に適したトレーニングを選択すること。

 

②継続的に連日、努力をし続けること。(勉強のモチベーションが高い、勉強がルーチーン化している、など)

 

 

 について、知的かつ精神的成熟度の高い方は、学童期から自身で勉強内容やそのスケージュール立て、予定通りに勉強することが可能かもしれませんが、実際にはむずかしいケースが多いとおもいます。

 

 

 学校や塾の先生のアドバイスや友人からの影響にて、①勉強内容の選択、②モチベーションどちらも(もしくはどちらか)を維持している方は多いでしょう。

 

 

 また、勉強については特性のある方が有利に働くことも多いとおもいます。

 こだわりのある方は勉強がルーチーン化されやすかったり(電車の中で単語を覚える、など)、過集中や多動性のあるタイプの方は勉強の入ったら飛躍的に学力伸びることがあります。

 

 

 

 

 その点、家庭環境の中で、学力向上の要件、①勉強内容の選択、②モチベーションとも満たされるならば、学力は非常に伸びるのは当然です。

 

 

「母が、塾などの勉強の管理をしスケージュールを立てて、子供がその計画を実行する。

また、声がけなどで勉強モチベーションアップを行う。」

 

例えば、このようなものです。 

(個人的にこういった経験談を聞くと感心するのは、母の助言に従う子供との親子関係についてですね。)

 

 

 

 

しかし、学力向上の要件①勉強内容の選択、②モチベーションとも満たす家庭は、おそらく教養深い家庭であり、親の知的能力も高いことが予想されるため、遺伝の影響うんぬんの議論は堂々巡りになりそうです。

 

 

 

 

 

 

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丹羽亮平