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読書の苦手な子供への提案 (文を読むことの苦手さに伴う)

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

読書の苦手なお子さんはたくさんいらっしゃると思うのですが、
 
生活の理由(時間がない、本がない、好きな本を見つけられない)以外で、『見る力』の苦手さで本の読めない方への提案です。
 
「文章を見る力」は前回ブログに書きました通り、
1、目で対象を見る力 
2、対象を見続ける力(集中力)
に分けられます。
 
 
例えば、以下の思い当たる方は該当する可能性があります。
 
文の読み飛ばしが多い、漢字の認識が苦手である、黒板書きの苦手さがある、日常的に見落としが多い、
文を読もうとすると、目や頭などが疲れやすい
集中力の保ちにくさがある
 
 
そういうお悩みのあるお子さんが「本の内容を理解する」にはどうしたら良いのか、
目からの情報入力の難しさがある際は、耳からの入力をお勧めします。
 
 
四角オレンジまずは、読み聞かせはどうでしょうか?
 
 オーソドックスですが、お子様の場合、やはり読み聞かせは非常に良いです。
 
 以下に書くオーディオブックに比べても、「この後どうなるのかな?」など会話をしながら双方向性に読める点がいいですね。
 
 知育という観点でも、展開や登場人物の心情を話しながら読む聞かせを行うことは、読解力の向上が期待できるでしょう。
 また、対人で行う温かみがあり、愛着形成や情緒の安定にも繋がることが予想されます。
 
 しかし、難しい文章、長い文章では読み聞かせが難しいですね。
 
四角オレンジオーディオブック
 
 長い文章の読み聞かせにはオーディオブックですね!
 また、読み聞かせのお時間のない方でも、例えば車の移動中など、ささいな時間で聞くことができます。
 
 
 本の種類は非常に豊富です。過去のブログにてオーディオブックの紹介を行いました。↓
 
四角オレンジビジョントレーニング
 
 見る力の向上を目的とするトレーニングです。
 これを行うことですぐに「本を読む力」が上がる!という即効性はありませんが、継続すると効果はあると思います。
 
 

・以下が以前に記載したビジョントレーニングの説明記事になります。

 

『視覚機能とは。目でみる能力とは。』

https://meiekisakomentalclinic.com/blog/902/

 

『ビジョントレーニングを行ったうつ病患者の例』

https://meiekisakomentalclinic.com/blog/916/

 

 
四角オレンジ集中力を上げるための治療
 
「見る力」の苦手さは、学習障害、注意欠如多動症の方にしばしば認める症状です。
 もしも、これら疾患の症状を認める方がいらっしゃれば、疾患への対応を勧めます。
 
 集中力の向上を望める内服薬をつかう可能性もあります。
 
 
 
 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 


日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医

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名古屋市西区、名古屋駅の心療内科・児童精神科

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