大人でも脳機能の改善はできること
先日、りんご狩りに行きました
『作業療法(また日常の生活動作)において、子供の脳機能の向上をどのように目指すのか』
ということについて、以下の二つのブログで触れました。
子供の脳機能の向上方法②↓
https://meiekisakomentalclinic.com/blog/1366/
しかし、このブログを読まれた方から、中学生や高校生、大人には脳の機能改善は促せないのかということを聞かれました。
そんなことはありません。
例えば、
高齢者の方が脳卒中になり、ある部位の脳神経細胞が壊死して、麻痺などの運動機能や感覚機能の障害が起こったとしても、
適切なリハビリテーションに取り組むことで、機能がある程度改善することが知られていると思います。
それは、死んでしまったニューロンや障害された部位が再度生まれ変わる、というよりも、
刺激(リハビリ)に応じて、健全である脳部位のニューロンが新たに神経回路を構築していくものです。
環境や刺激に応じて、脳が変化しカスタマイズする能力(神経可塑性)は生涯認めます。
しかし、神経可塑性のピークは20代であるという研究が多いです。(20代以上という意見もありますが、)
リハビリに限らず、興味を持って行える様々な活動は、神経の可塑性の低下を遅らせる(神経可塑性を改善する)ために効果があります。
継続的に行う、楽しんで行える活動、運動が脳神経回路の新生を促すわけですが、
特に効果的なものとして、知られているものでは、サッカーやピアノといった活動が挙げられます。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平