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学習障害(読み、書き、計算などの苦手さ)へのアプローチ。休校期間中の学習。

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

コロナ禍にともなう自粛制限が緩和されつつありますが、みなさまの生活はいかがでしょうか?

 

外来にいらっしゃる学生患者さんから休校期間中によく頂いた相談ですが、「学習の悩み」がありました。

 

 

「学校からたくさん課題が出たのだけれどこなせない」という相談です。

 

 

原因として、

 

1、ADHD傾向に伴う…集中できない。精神的労力を伴うことに向き合えない。

 

2、昼夜逆転、ゲーム・SNS依存など生活の乱れに伴うもの。

 

3、学習障害の傾向…読み、書き、計算などへの難しさ。

 

上記3つの誘引が複数重なることも多いのですが、

具体的なアプローチとして、学習障害の傾向のある方へ何ができるかを毎回思案しております。

 

 

 認識のしにくいネットによる学習課題(ワード文書、PDF)、プリント課題が、学習障害の傾向のある方には難しさを伴うことが多いようです。

どのような対応が適切かは患者さんの個々の症状で異なります。

 

 

まず、総じていえることです。

 

 

 

♦眼球運動の苦手さが原因の一つである際は、ビジョントレーニングが有効である可能性があります→当院院内作業療法にて対応します。

 

♦課題の問題文章など、文章の読みが困難な際は、、

 

  誰かが口頭で文章を読み上げること

  PDF、ワード文書では、音声エンジンを搭載することで読み上げが可能になることもあります。(しゃべるんです、等)

 

  パソコン画面に色をつけるソフト、文章の一部を拡大するソフトなどがあります。

 

  プリント課題でしたら、拡大コピーも良いかもしれません。

 

♦書字の苦手さには、ワードの利用は学校の対応として可能でしょうか。ぜひ補助ツールとしてテキスト入力は勧めたいです。

また、ドラゴンスピーチという音声を文書化するアプリも便利です。

 

 

 

 

↓具体的なソフトなどのツールの提案があります。

良ければ手にとってみてください。

 

 

ビジョントレーニングの説明です下矢印

https://meiekisakomentalclinic.com/rehabilitation/

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平