うつ磁気刺激療法(TMS) tms
経頭蓋磁気刺激(TMS)とは?
磁気を用いて脳の特定部分を活性化することで脳血流を増加させ、脳の機能の改善を図る科学的根拠のある治療です。 欧米では認可され広く活用されています。薬物治療に比較して副作用が少なく安全性の高いことが特徴です。
※電気けいれん療法(ECT)とは全く別の治療です。TMSは電気けいれん療法と比較しても体への負担がずっと少ない治療です。
メリット
副作用が少ない。治療期間が2〜6週間で完結し、その後の効果の持続が長い。
難治性うつ病にも効果的。内服薬の減量・中止も可能。
デメリット
保険外診療のため自費になる。
治療期間中(約2〜6週間)は週3〜5回の通院が必要。
このような方におすすめします
- うつがなかなか治らない。再発を繰り返している。
- 薬には抵抗感がある。
- 薬や他の治療が効かない、あるいは不十分。
- 薬で副作用が出やすい。
- うつのメカニズムに即した治療を望む。
当院でのTMSによる治療について
1回40分ほどの治療を週3~5回、4~6週程度継続することが基本です。
症状の改善に合わせて回数、期間などは決定され、個人差があります。
※症状の改善が早く、約2週間で効果がみられる例も少なくありません。
治療費
1回:10,800円(税込)
使用する機械
磁気刺激装置 MagPro
※詳細:Inter Reha 「磁気刺激装置 マグプロ」
標準的な治療方法
左背外側前頭前野への高頻度刺激。1セッション:約40分
右背外側前頭前野への低頻度刺激。1セッション:約20分~40分
TMSを受けられない方
- ペースメーカーや人工内耳(補聴器)、頭蓋内クリップ、インプラント等の金属製医療機器が体内に埋め込まれている方
- てんかん、またはてんかん性発作の既往がある方
- 重篤な身体疾患に罹患している方
- 妊娠中またはその可能性のある方
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