自律神経失調症状と感覚過敏 天気との関係
梅雨らしい天気が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
最近、患者さんから「雨の天気が続いて調子が良くない」という話をしばしば伺います。
精神的な不調として抑うつ気分や不安、パニック症状の悪化を認めたり、また、体調面で自律神経失調症状(腹痛、頭痛、めまい、耳鳴りなど)を認める方が非常に多いです。
精神症状(抑うつ、不安など)があると身体症状(頭痛、腹痛など)が生じ、また、身体症状があると精神症状が引き起こされる、というように一人の体の中で症状は繋がっているものです。
外界など様々な刺激に影響を受けやすい感覚過敏の方はこの相関関係が生じやすく、また発現する症状も強いように思います。
感覚過敏は自閉スペクトラム症の患者さんに代表される傾向ですが、自閉スペクトラム症に限らず、不安や気分の落ち込みを抱えやすい方にもよく認められます。
感覚過敏の方は、さまざまな刺激を過敏に受け取りストレスにさらされやすいため、精神的に磨耗しやすいのです。
感覚過敏に伴う自律神経失調症状を認めるかたには、漢方の処方も検討しております。
僕の診療における感覚ですが、感覚過敏を認めるかたは薬剤感受性が比較的高いように思われることが多く、他の精神疾患では効果が弱く感じられることのある漢方処方でも、自閉スペクトラム症や感覚過敏を伴う方には手応えを実感できることが多いようです。
自律神経失調症状、感覚過敏などでお困りのことがあればぜひご相談ください。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平
名古屋市西区の心療内科・児童精神科クリニック
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