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片付けや整理整頓が苦手 ADHDを疑うきっかけ

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
日本児童青年精神医学会 認定専門医
日本児童青年精神医学会 認定指導医
日本児童青年精神医学会 認定専門医研修施設
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医
日本外来精神医学会 認定専門医
名古屋大学病院精神科・親と子どもの心療科・小児科関連施設群認定 連携施設A

診療において、ご家族からのお話で、

「家族(夫・妻・子供)が自閉スペクトラム症・ADHDだと思うのだけど、通院を勧めても自分は病気じゃないから精神科に受診したくない。と言われた。」

という話は非常に多いです。

 

 

自閉スペクトラム症・ADHDについて、これは障害なのかどうか?病気なのか?通院すべきなのか?

ということについて、僕自身の回答は、

 

 

 自閉スペクトラム症・ADHDの方に共通した考え方や行動のパターンがあります。

 しかし自閉スペクトラム症・ADHDの傾向があるだけでは診断名はつきません。

 その考え方や行動の傾向があることで、対人関係や社会生活・家庭生活がとても困ることがあれば、診断名がつくことになります。

 

 これらの傾向があることにより生じている困りごとについて、受診していただければ、具体的な対処を提案させていただきます。

(生活していきやすい生活や仕事の工夫、家族への疾患の理解を促す、言語療法などのリハビリ、薬物療法など)

 

 

 

 さて、家族への不満でよく聞く内容ですが、以下のようなものがあります。

「子供が(夫が、妻が)片付けが苦手。服を脱ぎっ放しにする。ものを出しっぱなしにする。」

 

 

これはADHDの方には非常によく認める行動パターンです。

 

 

•では、このような指摘をよく受ける方はADHDなのでしょうか?

 

 片付け・整理整頓が苦手なだけではもちろんADHDと診断されません。しかし、ADHDを疑うきっかけにはなりえます。

 不注意や多動、衝動性の典型的なエピソードが他にあり、思考・行動様式が説明がつくかどうかで診断されます。 

 

 

 

•受診したらどのような対応ができるのでしょうか?

 

 *まず環境調節や本人・家族に疾患への理解を促します。

 

  ADHDの傾向であるのならば、片付けや整理整頓の苦手さは本人の心がけで改善するものではないこと。(なので責めても仕方がないといえます。)

  片付けや整理整頓を行いやすい環境をつくる or 家族の要求水準を下げる or 他の人が代わりに補う などを具体的にどうするかということになります。

 

 *リハビリ

 

  視覚情報処理の苦手さで整理整頓の苦手さがあるのかもしれない(その場合には、黒板の板書ができないなど他の悩み事もみとめる方が多いです。)

  →ヴィジョントレーニングの適応を考慮

 

  他に、SST(ソーシャルスキルトレーニング)、言語療法などを悩みに応じて行う。

 

 

 *薬物療法

 

  非薬物療法にても困りごとの改善が難しい時、またADHDに伴う悩み事の大きさや多岐に及ぶ際は最初から考慮されます。

 

 

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

 

院長 丹羽亮平