インチュニブが成人にも処方可能になりました。#ADHD
本日のトピックはなんといってもインチュニブが成人に適応拡大されたことです
昨日発表されました。
これまで小児のADHD患者さんに対してインチュニブを処方しており、よく効く頼もしい内服薬だと実感しておりました。
個人的な印象では、学校生活・家庭生活など1日中を通した衝動性に著効すると思っています。
具体的には、
・寝起きや朝の機嫌がわるい。
・暴言、暴力、家出などの素行問題
など、とくにADHDの情緒面の症状に効くと感じております。
(対して、コンサータは日中のみ限定的に強く集中力、注意力をあげます。)
成人患者さんにも非常に役立てる内服薬だと期待しております。
子供の患者さんとの処方の違いは、添付文書では成人では開始用量が2mgからスタートと説明されています。
しかし、個人的な印象では内服薬に強く反応される患者さんも少なからずいらっしゃり、1mgスタートでもいいのかなと思います。
また、コンサータ、ストラテラが交感神経↑に伴う副作用(血圧上昇、頻拍など)のリスクがあるのに対し、インチュニブでは、副交感神経↑に伴う副作用(血圧低下、徐脈など)のリスクを認めます。
処方のご希望や、詳しい副作用やリスクについては担当医にご相談ください。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平