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多剤併用薬物療法について ~抗不安薬・睡眠薬~

『たくさんの薬を飲むことは良くない。』

 

 ということは、ほとんどの患者さんが思われていることであり、精神科診察で現在のおくすりに新たに処方を追加する際、提案に対して抵抗感を示される方が多いと感じます。

 

 

 多剤併用処方とは、『多種類の医薬品が処方されていること』であり、一般的に高齢者における問題がピックアップされることが多いのではないかと思います。

 糖尿病、高血圧など複数の慢性疾患を罹患し、複数の医療機関に受診される(また、それぞれの疾患に複数薬処方されること)で、結果的に内服薬が多量処方となる状況があります。

 

 

問題点として

・くすりの相互作用にて、有害事象のリスクがふえる

・飲み忘れがふえる。残薬もふえる。

・医療経済的な問題。

 

 

ただ、一概に複数処方が良くないわけではなく、同じ疾患に対して治療上推奨されている処方薬の組み合わせもあります。

 

 
 ・高血圧に対し、カルシウム(Ca)拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)、利尿薬、など異なる作用機序の薬を組み合わせることはしばしば認め、医学的に有効と示された併用療法もあります。

  

 

 ・糖尿病の治療についても、SU剤、α‐グルコシダーゼ阻害薬、ビグアナイド系など複数の血糖降下薬を組み合わせることは同様にしばしば認めることです。

 

 

 

 

 

 しかし、精神科における多剤併用については、臨床上よくあることである一方で、原則的に推奨されない、出来るだけ避けるべき処方と考えられております。

 

 

 精神科の多剤併用療法は、

「ベンゾジアゼピン系の乱用」

「統合失調症・うつ病など同一疾患に対する同じジャンルの薬を複数処方」

 

がキーポイントになりうると思います。

 

次回ブログにて、精神科における多剤併用療法について書かせていただきますニコニコ

 

→『多剤併用について ベンゾジアゼピン系』

https://meiekisakomentalclinic.com/blog/783/

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平