場面緘黙と言語療法
こんにちは!!
名駅さこうメンタルクリニック、栄生WARPで勤務する言語聴覚士です 🙂
今回は選択緘黙(場面緘黙)の最近の知見について書きたいと思います。
先日名古屋で行われていた緘黙研究会の講習会に参加してきました。定員250名の会場が満員となり、緘黙に関する情報の需要の高さを感じました。
兵庫教育大学の藤田先生のお話は、臨床的、研究的視点からも述べられていてとても分かりやすかったです。
先に緘黙の原因は、ずばり「不安」であると説明。
その不安はどこから来るかというと、気質、じゃあその気質はというと遺伝的要素なのかはまだわからないとのことでした。
それじゃあ、どう対応すればよいかというと不安のアセスメントと軽減。
成功経験による自己肯定感、簡単に言うと「今できていることを伸ばす」
しゃべれたか、しゃべれなかったということは、評価の対象ではないんですね。
そして、緘黙のケースの約50%は言語の問題があることが多いので、言語への対応も必要とのことでした。
家族は、家ではペラペラしゃべっているから言語の遅れはないと思い、気づかないこともあるようです。
緘黙の問題は、学校ではおとなしいので見落とされてしまうことがある。
家ではしゃべっているから大丈夫と何もしないという放置が起きやすいことなんだと思います。
緘黙の治療は、早期発見、早期対応をしたほうが、治療効果が上がりやすいというデータをみせてもらいました。
そのうちよくなる、大人になったらよくなるというものではありません。
もしも身近な人で思い当たる人がいれば、まずは気軽に相談をしてください。
名駅さこうメンタルクリニック 栄生WARP
言語聴覚士
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