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ナルコレプシーについて② 治療薬

治療薬について

 

 

 比較的若年期に発症し慢性の経過をみとめる疾患であることに配慮して、効果の得ることが可能であり、できる限り少ない薬物量であることを目指します。

 また、副作用と依存形成も注意する必要があります。

 

 

 薬物療法は以下の目的に分かれます。

(今回は過眠に対する治療について詳しく記載させていただきます。)

 

・過眠に対する治療

・情動脱力発作を含めた REM 睡眠関連症状に対する治療

・中途覚醒などの睡眠障害への治療

 

 



過眠症状に対する治療

 

 

 中枢神経刺激薬投与として、以下の3種類の薬剤が候補となります。

 治療は眠気に対する対処療法となり、根治的な治療ではありません。

 

 共通の注意点として以下が挙げられます。

 

 

・副作用の出 現には個人差が大きいこと

 


・ 三薬剤とも服用後いったん眠気が亢進した後に、覚醒水準上昇をきたす、いわゆる奇異 反応を呈する可能性があること

 

・車の運転について、中枢神経刺激薬の服用なく運転することは、 道路交通法違反であること

 




① モダフィニル(モディオダール) 

 

 後述するメチルフェニデート、ペモリンの問題点である依存性を回避するという点 から第一選択となります。 

 

 副作用としては、投与初期に頭痛が生じることが比較的多く、次いで動悸、悪心、 食欲低下が出現することがあります。

 


② メチルフェニデート(リタリン)

 


  長期連用期間中における依存・乱用を含めた不正使用の問題により、最近では本剤 は「リタリン登録医」のみが処方可能となっている。

 

(メチルフェニデートを主剤として使用することはなるべく避けること、

最重症例を除くと最大量の使用は極力避けること、

MSLT により必ず診断・重症度を正 確に把握しておくべきこと 

 

などの注意喚起がされています。)

 

・  投与開始初期に、頭痛、消化器症状、ほてり感、動悸などが出現する可能性があります。

 

 


ペモリン(ベタナミン)

 


 副作用として、メチルフェニデートの項で説明したもの以外に、肝障害が生じる 危険性があります。

 投与期間中の肝機能の追跡が必要ですし、その使用は少量にとど めるよう注意が促されています。

 

 

 

• 生活習慣の見直し

 

 薬物療法を行うことと同時に、一般的な生活習慣の見直しをお願いしております。

 

・十分な夜間睡眠をとり、規則的な生活を心がけること。

・昼寝を可能であれば習慣的に取り入れること

・  カフェインも適宜摂取して良いこと

 

参照:ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン 日本睡眠学会

http://jssr.jp/data/pdf/narcolepsy.pdf

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平