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トリンテリックスとレクサプロの比較

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

精神科医として働き始めておよそ15年くらいになりますが、

精神科治療にも用いる薬剤の進化にはしばしば驚かされます。

 

 

例えば、うつ病では、

 

 当時は抗うつ薬としてジェイゾロフト(セルトラリン)・パキシル(パロキセチン)・サインバルタ(デュロキセチン)などの抗うつ薬を一番多く使っておりました。

 内服開始の際は、1週間もしくは2週間のペースで来院して頂き、4段階の増量を行うことがほとんどでした。

 

 

 しかし、数年前からは、レクサプロ(エスシタロプラム)とトリンテリックス(ボルチオキセチン)を第一選択につかう機会が増え、

 効果に対して副作用の出現がすくないこともさることながら、

 

 初回から2回の処方にて維持量(十分な効果が期待できる内服量)に達することに、初めの頃は本当に驚きました。

 

 お仕事や育児をしながらうつ病の治療をされる方には、来院数が少なく効果が出ることはとても大きなメリットです。

 

 現在、うつ病の患者さんでは、トリンテリックス、レクサプロを内服されている方が多いと思いますが、

 この二つの薬剤はどちらも、初回から維持量の内服が可能であり(副作用を考慮して半錠から処方することも多い)、効果に対して副作用が少ないことで知られています。

 

 これら2剤の区別はどのようなものがあるか、次回書きたいと思います。

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 確かに、うつ病治療に対しては、レクサプロ(エスシタロプラム)とトリンテリックス(ボルチオキセチン)が一番手になることが最近は多いのですが、

 

 ジェイゾロフト(セルトラリン)・パキシル(パロキセチン)・サインバルタ(デュロキセチン)の出番が少ないかというとそうでもないです。

 

 パニック障害や社交不安障害、 強迫性障害などにそれぞれ効果があり、保険適応があります。

 また少量ずつ増量できる良さもあります。

以下のブログに詳しく↓

 抗うつ薬 セルトラリン・フルボキサミンを使うとき

 

 

!!取材を受けた東海テレビのニュースoneの特集です。

良かったらご視聴ください

 

右矢印川島隆太教授が警鐘 子供たちに『スマホ脳』の危険性「発達期は影響出やすい」キャンペーン「SNSな人々」第11回

 

右矢印WHOは健康への影響指摘…子供にスマホ・タブレットをいつからどう使わせるべきか 尾木ママ「未就学児は親と一緒に」

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平

 


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・日本児童青年精神医学会 認定医
・日本精神神経学会認定 精神科専門医
・日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
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