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ベルソムラ・デエビゴとの比較 クービビック(第三のオレキシン受容体拮抗薬)

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

 第三のオレキシン受容体拮抗薬であるクービビック(ダリドレキサント)が日本で新発売され、処方可能となりました。

 

 

 

 前回ブログに続いて、クービビックと他のオレキシン受容体拮抗薬であるベルソムラ(スボレキサント)、デエビゴ(ダリドレキサント)との比較です。

 

 

 効果や副作用の比較↓

 

クービビック 第三のオレキシン受容体拮抗薬

 

 

 

 まず、この3剤について、睡眠の効果の違いについて、半減期が大きく異なります。

 

・ベルソムラ(スボレキサント)の半減期(T1/2)  約9時間

・デエビゴ(レンボレキサント)の半減期(T1/2)  約48時間

・クービビック(ダリドレキサント)の半減期(T1/2) 6.6時間 短い!

 

 そのためクービビックは翌日の眠気の持ち越しが少ないようです。

 一方、クービビックは早朝覚醒にも効果があるそうですが、実際の効果はどのようなものか

診療にて確認したいです。

 

 

 

 

 また、ベルソムラを内服されている患者さんから言われる問題点として、意外と多いのが一方化できない点です。

 

 クービビック、ベルソムラともアルミピロー包装ですが、

    ベルソムラには、「光及び湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。」と添付文書に説明ありますが、クービビックはありません。

 

 クービビックは一方化可能です。

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平