起立性低血圧の治療について
起立性低血圧について↓
起立性低血圧でお悩みの方は非常に多いと思いますが、治療にて、すぐにすっきり改善することは難しいものでもあります。
起立性低血圧の診断や治験はすべて血圧の数値を指標にしていますが、治療の目的は血圧の数値を良くすることではなくて、症状が良くなることです。
そのため、起き上がった時の血圧の下降値が大きくても、症状がなければ治療をする必要はありませんし、治療は患者さんの訴えが重視されます。
また、起立性低血圧の原因は非常に多岐に渡るため、生活の質を改善することを目的とする治療は患者さんごとに優先順位は異なってきます。
例えば、
パーキンソン病、うつ病など原因疾患が明確な方は、そちらの治療が優先されます。(その結果、起立性低血圧が改善することも多い)
また、ストレス過多、睡眠不足など思い当たる原因のある時は、それらの対応が必要でしょう。
その上で起立性低血圧症状にお困りなら、前回ブログにも記載した非薬物的な治療をまずは行うことをお勧めします。
しかし、正直なところ、環境調整や非薬物的な治療では良くならないというお話が少なくありません。
そのため、上記対応にて症状が良くならない方には、薬物療法も考慮することになります。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平