不眠症への認知行動療法が難しいケース
前回ブログの続きです。
前回ブログにて、不眠症状に対するアプローチとして、以下を書きました。
不眠症状に対して、
・睡眠習慣や生活習慣を規則正しいものにする。
起床時間を固定化することが優先的。
・行動療法にて睡眠に対する適応的でない行動習慣や思考を変化させること
しかし、上記のトレーニングについて難しいと感じる方が多い方が多いことも分かります。
例えば、
・寝つきが悪く睡眠時間が短いので朝早く起きれない
・睡眠日誌を付け続けられない
・布団の中で考えがぐるぐる回り、いつまでたっても寝られない。
・寝付けない状況に不安がいっそう高まり落ち着かなくなる
・精神症状が良くないため、環境調整や心理的トレーニングに向き合うことができない
などです。
それに対しての、自身の見解と提案になります。
まず、精神的に不安定な状況では、自身の睡眠や生活・環境に冷静に向き合うこと難しいと考えます。
個々の状況によりますが、たとえ睡眠剤を使ってでも快眠を得て、精神的安定を図る方が良い状況はあります。
つまり、気分障害、不安神経症、統合失調症など精神障害を認める状況では、それらの治療を優先することをお勧めします。
正しい習慣を継続できない、睡眠日誌を付け忘れる。
治療モチベーションが上がらない。
自身の意志だけでルールを設定して継続することはなかなか難しいことですね。
できれば、単独で行うよりも家族のサポートを得ることが治療継続のかぎになります。
家族のや周囲の支援が得難い時は、心理士に相談しながら、行動療法・認知行動療法をおこなうことが良いと思います。
良い行動を促すように声をかけてもらったり、モチベーションに繋がる評価があるといいですね。
夜になると嫌な思考がぐるぐる回り断ち切れず寝付けない。寝付けないことに対して不安が高まってしまう。
このようにネガティブな自動思考に苦しんで寝付けない方は非常に多いです。
他に精神障害をお持ちの方はその治療を行うことが前提ですが、
ほかに、睡眠習慣だけに注目するのではなく、認知行動療法やマインドフルネス等を活用し、ネガティブで持続的な自動思考へのアプローチが有効ではないかと思います。
おそらく日中も、占有するネガティブな思考に悩まれてはいないでしょうか?
これらは心理療法・カウンセリングをお勧めします。
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丹羽亮平
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