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不眠に対して認知行動療法で改善を目指す

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

最近気になったYahoo記事です。下矢印

 

 

 

不眠治療「薬より認知行動療法」に軍配 41%に効果、東大チーム

 

 

 「患者さんへの処方薬をいかに少なく治療していくか」

 

 「副作用、依存性、離脱症状のない治療を可能な限り行いたい」

 

 というのは、精神医なら誰しも念頭に置くことではあり、僕自身もそのため、心理療法やTMS、運動を心がけること・規則正しい生活の推奨などをしばしば患者さんに説明します。

 

 

  

 

 しかし、不眠症について、来院される患者さんは、そもそも非常に困った症状であることを前提に来院される方が多く、行動療法を第一選択として実践することの難しい方も多いのですが、

猶予ある症状の方には、これまで以上に行動療法or/and認知行動療法を勧めたいと思いました。

 

 

 

 

 

二重丸不眠症状に対する行動療法・認知行動療法の実践のアイデア

 

 

 

①適切な睡眠習慣・生活習慣を心がける

 

 

あまり真新しい内容はありませんが、これを心がけるだけで不眠傾向が改善される方は多いです。

 

 規則正しい睡眠リズム

(毎日、同じ時間に入床し、同じ時間に起床する)

 睡眠に対する適切な習慣を心がける。

(夕方以降のカフェインを避ける。寝る前のスマホや動画視聴などデジタル刺激を避ける。寝る前のアルコールを控える)

 

 

 

 

②睡眠の対する行動療法の実践

 

 刺激制御法と睡眠制限法が主なものですが、行い方そのものは難しいものではないです。以下の本のように実践の仕方について自身で調べて実践することも可能です。

 

 

 

image

 

 ベッドに入ると 目が冴えてしまい、いろいろ考え事をしてしまう。そもそも布団の中でスマホを見ることが習慣化している。

 などが不眠の原因としてありますが、

それらに対して、入床したら寝ること以外を行わない・眠れないときは布団からでることを刺激制御法と睡眠制限法では主に行います。

 

 

 

 

しかし、上記の①、②の内容とも「今の自分には難しい」と思われる方が少なくないのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 例えば、

 

・寝つきが悪く睡眠時間が短いので朝早く起きれない

 

・睡眠日誌を付け続けられない

 

・布団の中で考えがぐるぐる回り、いつまでたっても寝られない。

 

・寝付けない状況に不安がいっそう高まり落ち着かなくなる

 

 

 

などです。

 

 

 

上記への提案は次回記載いたします。

不眠症への認知行動療法が難しいケース【精神科医が解説】

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 

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