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ブロン中毒 市販薬の薬物依存、SNSの問題点

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
日本児童青年精神医学会 認定専門医
日本児童青年精神医学会 認定指導医
日本児童青年精神医学会 認定専門医研修施設
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医
日本外来精神医学会 認定専門医
名古屋大学病院精神科・親と子どもの心療科・小児科関連施設群認定 連携施設A

 市販薬の乱用は、特に若年層において広がっています。

 

 

 このことはSNSの利用により、乱用する方同士が交流し合うことで広まっており、個人個人に薬物依存の危険性や注意を喚起することだけではどうにもならない難しい問題があります。

 

 

 

2018年病院調査「本来の目的以外に使用された市販薬の製品名について、把握できる範囲で調査しその全年代における結果

厚生省HPより 000542417.pdf (mhlw.go.jp)

 

 

 

乱用の恐れのある医薬品として、

 

 

1、エフェドリン

2、コデイン

3、ジヒドロコデイン

4、ブロモバレリル尿素

5、プソイドエフェドリン

6、メチルエフェドリン

が挙げられます。

 

 

 これらの薬には、中枢神経を覚醒させる成分と鎮静させる成分が含まれており、大量に摂取すると、短期的には、高揚感や多幸感を得られるとされています。

 

 しかし、過量内服にて中毒症状としては、抑うつ、苛立ち、不安などの気分症状や幻覚、妄想(とくに被害妄想)が現れることがあります。

 

 また、精神的な依存が強くなり、「ブロンを飲まずにはいられない」「ブロンが頭から離れない」といった症状が離脱時に認めることが少なくありません。

 

 

 離脱症状として、不安、抑うつ気分、薬物渇望の症状から始まり、

 

・自律神経失調症状(発汗、振戦、頭痛、口渇、下痢、嘔吐など)

 

・感覚障害(味覚や視覚などの異常、虫のはう感覚など)

 

・ふらつき、めまい、意識障害

 

などが現れることがあります。

 

 

 こういったブロン等の薬物依存の危険性について、なんとなくご存じの方が少なくないにもかかわらず、過量内服から依存状態になられる方が多いことが非常に問題です。

 

 これら依存になられるかたには、もともとリストカットなどの他の自傷行為がある方が多く、

 そもそも家庭生活や学校生活で何かしらの苦しい状況があり、孤独感を抱えながら、SNSの交流の中で薬物依存に繋がることが多いようです。

 

 

 誰にも相談しにくいようなお辛い状況があるならば、できれば、薬物に頼る前に、または薬物依存症状になったとしても、心理カウンセリングや精神科医への相談を考慮してください。

 

 

 薬物依存に並行して、うつ病、パニック障害、不安障害、自閉スペクトラム症、ADHD、不登校など併発する問題への対処ができるかもしれません。

 

 

 

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名駅さこうメンタルクリニック 院長

丹羽亮平

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