愛着障害、虐待・毒親育ちへの治療 メンタライゼーション
メンタライゼーションに基づく治療(MBT)は外傷的育ち(心理的・精神的虐待を受けながら育った、毒親に苦しめられたなど)にたいするアプローチであり、愛着障害や境界型パーソナリティ障害の方へのエビデンスをもつ主要な治療です。
元は精神分析の流れをくむ心理療法ですが、治療内容は異なります。
高い治療効果から、外傷的育ちと関連の深い、愛着障害、うつ病、解離性障害などの治療にも用いられるアプローチです。
(非常に残念ながら当院では、MBTを専門には行っておりません。)
治療者の方も、家庭内におけるトラウマ体験に悩まれる方にもオススメの本です。
『MBT(メンタライゼーションに基づいた治療)をやさしく学ぶ!
外傷的育ちとは、子どものころに身体的、心理的、性的な虐待を受けた体験、心や脳にダメージを与えるような養育体験とその影響を意味する。
本書では著者の豊富な臨床経験に基づき、いわゆる毒親、虐待などの外傷的育ちから生じる種々の心理・行動特徴について幅広く解説。適切なミラーリングと分離、メンタライズ力の成長を軸に、患者に安心感を与え心の成長を促す治療や支援方法を紹介する。
境界性パーソナリティ障害に対して効果が実証されていて、近年注目を集めているMBT(メンタライゼーションに基づいた治療)を平易に学べるよう構成された入門書。』
『理論から実践まで、いちばんわかりやすい入門テキスト
【内容紹介】精神分析と愛着理論の再統合という理論的背景をもち、トラウマ治療への応用など汎用性の高い注目のアプローチを極めて平易に解説。
【目次】
第1部 メンタライゼーションとは何か
第1章 メンタライゼーションとは
第2章 メンタライゼーションとの出会い
第3章 なぜメンタライゼーションか──個人的体験
第2部 メンタライゼーションに基づく治療とは何か
第4章 境界パーソナリティ障害から解離性同一性障害へ
──愛着外傷という社会問題への処方箋
第5章 母思う,ゆえに我あり
第6章 こころの原始的モード
第7章 よそ者的自己(1)──その定義と誕生の経緯
第8章 よそ者的自己(2)──内なる攻撃者
第3部 メンタライゼーションに基づく治療の実際
第9章 治療者の基本姿勢とメンタライゼーションの不均衡への挑戦
第10章 介入の手順
第11章 未来に向けた転移の利用とよそ者的自己
第12章 非効果的なメンタライジング
第13章 メンタライゼーションの意義と価値
補 章 新型コロナウイルス時代のメンタライゼーション』
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
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