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発達障害の薬物療法 かんしゃくの例【医師が解説】

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

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発達障害に対する薬物療法

 

 

発達障害(自閉スペクトラム症)の「かんしゃく」に対する薬物療法についてです。

 

 

 「学校の友人関係がうまくいかず、寝る前の時間に翌日の学校の事を考えると不安が悪化し家族にイライラや暴言が爆発する。」

 

 

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・友人との関係改善はできないのか? 

(スクールカウンセラー、SST、ペアレントトレーニングなどの活用も検討)

 

 

・学校の交友関係はこれ以上調整が難しいのであれば、放課後デイなど学校外で居場所となりうる環境を探す

 

 

・対人関係だけではなく、もともと学習にも困難が大きい。

 →支援級転籍など抜本的な解決も考慮

 

 

 環境や心理的なアプローチのみでは、状況の改善が難しい際、薬物療法を検討します。

 

 

・ネガティブな刺激を受けやすい。不安になりやすい。被害感を感じやすい。→易刺激性

・不安、抑うつ、気分の浮き沈み →気分症状

・イライラすると暴言や暴力がでやすい →衝動性

・寝つきが悪い。中途覚醒が多い。

 また、寝不足が原因となり不安や抑うつが悪化している。     →睡眠障害

 

 

上記症状は薬物療法にて改善を期待できます。

副作用のリスクと得られる効果を勘案し、処方を検討します。

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 

 

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