ホーム > クリニックブログ > 感覚過敏や感覚鈍麻などの感覚特性について ①【医師が解説】

感覚過敏や感覚鈍麻などの感覚特性について ①【医師が解説】

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

 

GW中は真夏日を認めたり、一方で急な雨天になることもありましたね。

 

 

こういった気候について患者さんからは、

 

 

・炎天下がつらい

・急な天気の変化で精神的に落ちた

・まぶしい太陽光がつらいから、外出を避けた

 

などのお話がありました。

 

 

 

これらの症状は、感覚過敏やそのことに伴う回避行動、

他の感覚のクセも含めて 「感覚特性」といいます。

 

 

 

 

 感覚特性と書くと、あまりピンと来られない方も多いと思いますが、感覚特性とは、まさに「感覚の特性」のことです。

 

 

 感覚のクセによって、お困りごとや、その困り感を解消しようとする行動や思考のクセが出ることがしばしばあり、そうすると症状として「感覚特性」と認められます。

 

 

 具体的には、感覚刺激への反応に対して以下に分けられます。

 

 

・感覚過敏

・感覚回避

・感覚鈍麻(低登録)

・感覚探求

 

 

 

 精神科に来院される患者さんの中で、じつはもっとも認められる特性は、上記の「感覚特性」ではないかと思っています。

(来院されていない方も、みなさん感覚のクセをほとんどの方が多少とも認めます)。

 

 

 

このように書くと、「感覚の特性」が良くない事のようですが、どう感じるかの違いは人それぞれであり、個人個人の個性を生む感性のもとになる感覚です。

 

 

 その感覚が、敏感すぎたり、鈍感すぎることで、不快な気持ちや、感覚から繋がる思考や行動にネガティブなパターンをみとめることが多い時は、「感覚特性」の症状として認識して対応してもいいかもしれません。

 

 

 

休日は自然にいきます。

 

次回また続きを書きます。

 

感覚特性(感覚過敏 ・感覚回避 ・感覚鈍麻・感覚探求) 【医師が解説】

 

 

関連ブログ

抗うつ薬が飲めない方のうつ病の治療 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平