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バルプロ酸の副作用

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

バルプロ酸ナトリウムは、

 

てんかん、てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌、怒りっぽい)、

躁状態、片頭痛の発症抑制

 

 

などに適応があり、精神科診療ではよく用いられる内服薬です。

 

 

 

抗てんかん薬・気分安定薬として有名ですが、

 

「なんか不機嫌、怒りっぽい、イライラしている」といった易怒性にも対して少量でも効果を感じられることが多いです。

 

 

 

このようにバルプロ酸ナトリウムは用途の多い内服薬ですが、

良く用いられる理由のひとつに、古くからある向精神病薬の中では重篤な副作用が少なく安全だからです。

 

 

同じ気分安定薬の炭酸リチウムカルバマゼピンと比較しても中毒域になりにくいです。

 

 

ちなみに、

バルプロ酸ナトリウムの副作用はおおまかに、

 

・眠気、ふらつき(重篤ではないが、一番頻度が高い。)

 

・肝臓機能障害の症状

 

・胃腸症状  (食欲増加・減少、体重増加、吐き気など)

 

・血小板減少

 

・発疹、脱毛、髪質変化(稀だが重篤な副作用…中毒性表皮壊死融解症(TEN)、Stevens Johnson症候群(SJS))

 

 

があります。

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平

 

 

 

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