バルプロ酸(デパケン・セレニカ)について 片頭痛に適応
最近、毎日忙しい日が続きます。
バルプロ酸は比較的古くから販売されている薬であり、調べてみると1975年頃から抗てんかん薬として販売されております。
そして、現在もバルプロ酸は抗てんかん薬として全般発作や性格行動障害に対して中心となる治療薬ですし、
双極性障害にもよく使われる使用頻度の高い薬剤ですが、2010年に再び適応疾患が増えたことはとても感慨深い思いがします。
2010年から「片頭痛発作の発症抑制」の適応が追加されました。
こういった長年の使用実績を認める薬剤は、実際の臨床レベルの副作用や安全性が分かっていることや、既存のデータを生かせる「低コスト性」(最近の新規販売の薬は高価なものが多いです。)が特筆すべきであり、古くからある薬剤が再度見直される利点を大いに感じます。
薬剤の分野にもエコな発想が求められるのですね。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平
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