ペアレントトレーニング 親の接し方で子供が変わる
発達障害(自閉スペクトラム症)、ADHDといった神経発達障害をもつお子さんは、非常に育てにくいとご家族が感じることがよくあります。
学校などの社会生活や家庭生活において、
できることやできないことが、場面や相手によって異なったりするので、
「ワガママ」といった性格の問題なのか障害なのか、親でも判断が難しいです。
また、よくある話ですが、
何度親が言っても「約束を守らない」「注意していることを行う」
親の言いつけ(親が特に不快と感じる言動)を繰り返し破ることへのストレスは多大と感じられます。
他にも、友達や先生には態度がいいのに、家庭場面に限定的にキレやすく、不適切な暴言や言動が出ることもしばしば認めることです。
家庭生活を毎日共にするご家族のご苦労は想像に容易です。
しかし、ご家族の方もわかっていらっしゃるように、
家庭内で患者さんに対し、注意や叱責を繰り返しても状況は好転せず、むしろ患者さんの反抗的な態度やかんしゃくなどが悪化してしまいます。
また、患者さんの自尊感情が低下すると、長期的にも前向きに物事に望めなくなり、社会生活の不具合や2次的な精神症状(うつ病など)につながることが分かっています。
子供が変わると親の態度が変わる ⇄ 親が変わると子供の態度が変わる
ということは、当たり前の認識であると思いますが、
お子さんとの関係で悩んでいる状況を打破するきっかけは、「親が変わること」からです。
お子さんが悪いわけではない、
親の育てかたが悪いわけでもない、
しかし、親の接しかたが変わると子供は変化するということです。
このことが、ペアレントトレーニングの基本的な考えとなります。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
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