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コンサータについて 不注意への高い効果 ADHD薬①

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

  • まず、コンサータ「メチルフェニデート」について

 

〇基本的な特徴

 

 

・「中枢神経刺激薬」です。

 脳内の神経間のドーパミンの再取り込みを阻害することにより、ドーパミンが受容体に結びつきやすくなることで、ADHDの症状を改善させます。

 

 

〇良い点について

 

・不注意、多動・衝動性にシャープな効果があります。

 

 日中の学校生活や仕事のトラブルなど、これまで他の治療(環境調整や他の薬物療法)を尽くしても改善が難しかった症状に対して、著効する可能性があります。

 

 

 効果はおよそ12時間。(診療における実感としては10〜12時間) 

➡おもに日中の症状への効果です。

 

・集中力が増す。(授業をじっくり聴けるようになる、相手の話をじっくり聞ける。作業に集中して行える。)

・いやなことに向き合いやすい(→宿題をやるようになる。不登校の改善にも効果がある。)。

・日中の眠気を飛ばす。(つまり、内服する時間が遅くなると、効果が夜に持ち越し寝つきがわるくなる恐れあり。)

・テキパキ動きやすくなる。

・作業の組み立てがうまくなる。マルチタスクがやりやすくなる。(仕事、家事、育児が行いやすい)

・イライラが減る。

・気分の変調が減る。

 

 

 

〇悪い点について

 

 

・副作用のリスクがある。

 

 以下の人は基本的に処方できません。

 

 ・過度の不安、緊張、興奮性のある人
 ・閉塞隅角緑内障の人
 ・甲状腺機能亢進のある人
 ・不整頻拍、狭心症のある人 

 ・過去にコンサータ錠に含まれる成分で過敏症のあった人 

 ・運動性チックのある人

 ・重いうつ病のある人
 ・褐色細胞腫のある人 

 ・モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害剤を飲んでいる、または飲むのをやめてから 14 日以内の人 

 

 ほかに、 頻度は多くはないですが重篤な副作用(不整脈、脳血管障害)のリスクがある。

 

 重篤ではないけれど、しばしば起こる副作用は、吐き気、頭痛、めまい、食欲不振。

(これらの副作用は飲み初めによく出現し、時間とともに軽減することも多い。)

 

 

・精神依存性の指摘があること。  効果がある反面、内服に頼りたくなる可能があります。

 

 

・ネガティブなイメージがあること

 

 同様の成分を含んでいた「リタリン」が過去に乱用が問題となったこともあり、コンサータも一般的にあまり良いイメージがないのではないでしょうか?

現在は、違法な乱用を防ぐために流通規制委員会が設置されており、登録された医師のみがコンサータを処方可能であり、患者さんもコンサータを処方する際は登録する必要があります。

 

 

➡コンサータの副作用の出現率やよく聞かれることについて

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平

 

 

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愛知県名古屋市西区の心療内科・精神科・児童精神科

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