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『最強脳』運動で脳機能の改善が期待できる。

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

「スマホ脳」の著者の新刊を読みました。

 

 

よく診察にて、

「発達障害、学習障害、ADHDは改善するのか?どうやったら改善するのか?」

と聞かれますが、

 

この本には、

脳機能の改善には、とにかく「運動がいい」と書かれています。

 

・ストレスへの耐性

・ワーキングメモリー(短期記憶のこと。学習障害やADHDでお悩みの症状はワーキングメモリーの苦手さから引き起こされるものが多い)

・発想力

・集中力

 

など、継続的に日々、運動(基本的に何でもよい)を行うことで、全般的に脳機能の向上が認められる、ということです。

 

その効果は、いわゆる『脳トレ』やパズルなどよりも効果が期待されるそうです!

 

 

 

 

 

本の内容を鵜呑みするわけではありませんが、

生活の中に習慣的な運動を取り入れた方が良い、ということはおそらくそうなのだろうと思います。

(ワーキングメモリーや記憶力などについて、運動がデータとして認める効果があるのかは、自分には断言できないです。)

 

 

丸レッド運動を脳機能に生かす具体的なヒントとして、

 

お子さんの学習について、

ただ1時間勉強するよりも、30分運動(例えばジョギングなど)をした後に勉強した方が、勉強内容の理解も定着もよいそうです。

⇨勉強と勉強の合間に気分転換にウォーキングをすることは、勉強の効率が上がりよいかもしれませんね。

 

 

 

 しかし、「運動が学習に良い」と、全面的に支持するには、生活の中の時間の管理などより複合的な要素を考慮する必要があると思っています。

 

 例えば、「運動が脳機能の改善に良い」ならば、全国の膨大な数の学生のデータを集計すると、

運動部の学生の方が、文化系の部活もしくは部活を行っていない生徒よりも、学力では高い数値を経年的に認めるのか?

(調べたら、どこかにデータが有りそうです。)

学力という観点で言うと、運動よりも、塾などの勉強時間をより確保できた学生の方が数値は高そうですね。

 

 では、

運動部の学生の方が、文化系の部活もしくは部活を行っていない生徒よりも、IQでは高い数値を経年的に認めるのか?

どのような結果かは気になるところです。

 

 

 運動を生活に習慣的に取り入れた方が、おそらく脳機能にも良いのでしょう。

 忙しい生活の時間を管理しながら運動を取り入れる工夫は行っても良いかもしれません。

(おそらく脳に最も良い形は、スクリーンタイムを減らして、代わりに運動することでしょう。)

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 

 

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当院ホームページはこちらより

https://meiekisakomentalclinic.com