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朝が起きれず不登校になるお子さんへアドバイス

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

 緊急事態宣言の延長を受けて、夏休みが延長したり、授業がオンラインにて始まった学校もあるかと思いますが、

多くの学校では2学期の通学がスタートしたと思います。

 

 この時期、毎年不登校の相談が増えますが、皆様いかがでしょうか?

 

 

 「夏休みの間に生活リズムが崩れてしまって朝が起きれない」

ということが、登校できない理由として、一番に挙げられるものです。

 

 もともと起立性低血圧や自律神経の崩れやすさ、生活リズムの乱れが起こりやすい方(概日リズム睡眠・覚醒障害など)は、

とくに夏休みをきっかけに起床困難に至り不登校につながりやすいです。

 

 

 みなさん、こういったお子さんのお悩みにご家庭で色々手を尽くされていると思いますが、もしも改善が難しいようでしたら医療的な対応もぜひご考慮下さい。

 

 

 また、医療的な治療ではなく、家庭でできればお願いしたい生活改善を挙げるとするならば、

「夜間のスマホ、ゲーム機、タブレットなどの電子機器の使用を控えること」です。

 

 夜間のデジタル機器の利用はブルーライトの影響や使用に伴う刺激により、睡眠リズムや睡眠の質がダイレクトに悪化し、起床困難につながりやすいです。

 また、これらの長期使用にて、衝動性の悪化、メラトニン分泌抑制に伴う身体への悪影響など様々な精神面・身体面へのネガテイブな側面があります。

 

 とはいっても、なかなかデジタル機器から離れることが難しいケースもあると思います。

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平