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『日本の教育はダメじゃない 〜国際比較データで問い直す〜

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

『日本の教育はダメじゃない〜国際比較データで問い直す〜』

 

 

不登校や障害・心の悩みをもつ児童への対応を行っている立場として、「日本の教育」には常に関心があります。

 

 

 本著では、日本の小学校〜高校教育について、国際比較すると「割とうまくいっている」ということが結論として述べられており、日本の教育についてよく言われる批判的な意見(↓の14項目)に対しデータを元に検証しています。

 

1、知識がない

2、創造力がない

3、問題解決ができない

4、学力格差が大きい

5、大人の学力が低い

6、昔に比べて学力が低下している

7、勉強のしすぎ

8、高い学力は塾通いのおかげ

9、授業が古臭い

10、勉強に興味がない

11、自分に自信が持てない

12、学校が楽しくない

13、いじめ、不登校、自殺が多い

14、不健康

 

 

 これらを、国際的データを論拠として検証しますが、これらの通説を覆す結果が並ぶことはなかなか面白いです。

 

 

 ただ、教育をテーマとして扱うには分野がとても広く、論拠となるデータが少ないことや14もの項目を触れるには検証が浅いことは否めません。それぞれの通説の検証結果が、一般的に挙げられるであろう反論に十分な説明ができないものもあると感じました。

 

 しかし、データに基づいて、日本の教育をよくするために、まずはざっくりと「日本の教育の良い点と悪い点」を認識し、

すると、「みんなが思っている以上にうまくいっている点が多いこと。」

その上で、「良い点を評価し、悪い点を改善に向けて行動する」ことが具体的に提案されており、非常に良本だと思いました。

 

 

 ぜひ、教育に関心のある方は一度手に取られることをお勧めします。

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 

 

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