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メンタルヘルスとヒューマンエラー

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

毎日、雨が続きますね。休日は屋内施設に行くことが多いです。

名古屋市科学館における企画展「昆虫展」は、巨大な虫の模型がいくつも展示してあり思った以上に面白かったです。

 

 

 当院はクリニックの立地が名古屋駅エリアということもあり、働いている方のうつ病や予防医学的としての対応の需要も非常に多く、労働に伴うメンタルヘルスが当院の課題の一つでもあります。

 

 

 

 メンタルヘルスとヒューマンエラーについてですが、

 

 

 一般的にメンタルヘルスやストレスがヒューマンエラー(人為ミス)と関係していることは指摘されており、

 仕事の作業負荷が強かったり、精神状態が不安定であることは人間の認知機能を下げるため、ヒューマンエラーの一因になりうると考えられます。

 また、重大なエラーを起こしてしまった際は、そのことでうつ状態や自殺などのメンタルヘルス上のトラブルに繋がることも予想されます。

 

 

 

 日本において高齢者の方のコロナワクチン接種が開始された当初、ヒューマンエラーによるアクシデントの報告(一人の高齢者に同時に2回ワクチンを打ってしまったなど)がニュースにおいてしばしば流れておりましたが、最近こういったニュースがないことは、アクシデント事例の内容を医療者間で共有することで、エラーのより起こりにくいシステムを徐々にバージョンアップされているのだろうと推測します。

 身体的にも精神的にも作業負荷の高い現場にて、ワクチン接種を対応されている方々には頭が下がる思いです。

 

 

 

 ヒューマンエラーのモデルとして有名なものに、ハインリッヒの法則というものがあります。

 

『1件の重大な事故が起こるまでには、重大事故に至らなかった29もの軽い事故があり、その背景には300ものヒヤリハット(事故には至らないが、ヒヤリとする体験、ハッとする体験)がある。』

 

 

つまりヒヤリハットが発生した時点でその情報を共有し、最終的な重大事故を減らす取組みに繋がります。

 

 

この考え方はあらゆる物事にも応用できると思い、私の好むモデルではあるのですが、

メンタルヘルスもヒヤリハットといえる状態で、病気になる前の状態にて、予防的に心療内科に受診されるなどの対応をされることを勧めたいです。

 

 眠れない。

 なんとなく不調

 仕事には行けているが、憂うつ気分が抜けない

 子供の学校の行き渋りが増えた

 

重大なメンタルヘルスの障害につながる可能性があるので早めの受診を勧めます。

 

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 

 

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当院ホームページはこちらより

https://meiekisakomentalclinic.com

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

 

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