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むずむず足症候群の治療

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

むずむず脚症候群 についてのブログの続きになります。

過去ブログ↓

 

 

まず、むずむず脚症候群は、脳内で適切にドーパミンが使うことができずに起こる症状です。

 

・もともとそういった体質をお持ちの方

・パーキンソン病、ADHDなどの適切にドーパミン利用を行うことが苦手な疾患のある方

・ドーパミンの原料となる鉄不足のある方(貧血、過多月経、妊娠中、人工透析中の方)

 

に起こりやすいです。

 

 

さて治療について、

 

丸レッドまず薬物治療以外の提案として、

 

・鉄の補給。

・カフェイン、アルコール、喫煙をやめる。症状の悪化につながりますし、カフェインは鉄の吸収を阻害します。

・基礎疾患の治療

 

 

しかし、なかなか上記の対応では良くならない方も多いと思います。

現在は非常によく効くお薬がありますので、ぜひ内服薬を考慮していただきたいです。

 

 

丸レッド薬物治療

 

 むずむず脚症候群の治療薬は、ドパミン系薬剤が第一選択となります。(商品名:ビ・シフロール、ニュープロパッチ、レグナイト)脳の視床下部におけるドパミンの働きを改善する作用があります。

 服薬1カ月以内で半数〜70%の患者さんの症状の改善を認めたという報告あり、効果は非常に期待できます。

 

 

 ベンゾジアゼビン系薬剤

 古典的に抗不安薬、睡眠薬のジャンル。むずむず脚症候群の症状そのものを改善しなくとも、催眠効果と抗不安効果にて落ち着いて眠ることができます。

 

 

また、ドパミン系薬剤を急に増やすと、むずむず脚症候群の症状が悪化するオーグメンテーションという悪化現象が起こる場合があります。注意して増量に当たらないといけないですね。

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平