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感覚過敏とトラウマ。感覚刺激にポジティブな感情記憶を条件化させる

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

心身相関 感覚過敏・こだわりについて

上矢印感覚過敏がこだわり行動に至ることについて記載してあります。

 

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 感覚過敏の方はトラウマ形成をしやすいということがまず言えます。

 ネガティブな刺激に過敏に反応し強い感情を伴った記憶として残りやすいからです。

 

 そういった方がよくお困りになることは、トラウマとなった出来事に付随する感覚刺激を与えられると何度でもトラウマが甦ってしまうことです。

 

 

 例えば、

 ・小学校の教室でひどいイジメを受けた記憶が、教室特有の匂いやザワザワした音を感じるたびに、その後何年も思い出してしまう。

 

 ・雨の日の匂いを嗅ぐと、過去の雨の日に起きた嫌な出来事が急に脳裏によぎる。

 

 

 こういったことは、誰でも起こりえますしポジティブな記憶でも起きると思います。

 しかし、感覚過敏の方のネガティブな記憶の想起は激烈であり、抑うつ・不安の悪化、パニック症状などを訴える方は少なくありません。(医学的な診断名は、うつ病、不安障害、パニック障害、強迫性障害などの患者さんが多いでしょうか)

 

 

 

 感覚に伴うトラウマの想起に悩まれる方には、ぜひポジティブな感覚刺激を習慣化(条件化)することを勧めたいです。

 

 例えば、楽しい体験時に繰り返し同じ匂いを嗅ぐことで楽しい感情記憶と匂いが結びつけられます。もしも、不安の悪化時やトラウマを想起をした時には、その匂いを嗅ぐと楽しい感情を伴った記憶が再現されます。

 

 具体例では、毎日お子さんの保育園の送迎時にマスクにアロマの匂いをつけることを習慣化すると、条件化され辛い状況でも、その匂いを嗅ぐとお子さんを思い出し心が和むそうです。

 

 

名駅さこうメンタルクリニック院長

丹羽亮平

 

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「院長 資格・所属学会」

日本精神神経学会認定 精神科専門医

子どものこころ専門医日本児童青年精神医学会 認定医

日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医

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