強迫性障害と感覚過敏
コロナ禍で強迫症状の悪化を認める方が昨年から増えています。特に不潔恐怖に伴う清潔強迫に多くの方が悩まれております。
強迫行動にてよく認める症状は以下になります。
「手を洗っても清潔になった感じがせず、何度も洗ってしまう(清潔強迫)」
「鍵をかけたか不安になり何度も確認する(確認強迫)」
診察の経験による自分の私見になりますが、強迫症状を認めるかたには、感覚過敏・鈍磨を伴う方が多いと考えます。
感覚過敏・鈍磨とは、痛みに鈍感・敏感(服の着心地にこだわる。など)、音に敏感(人ごみのざわざわが苦手、など)、視覚過敏(明るい光が苦手、など)等の感覚の敏感さや鈍感さを認め、それに伴い自律神経失調や精神の不調につながる方が多いです。
これらは、感覚情報(感覚神経)の入力の障害といえますが、
「洗っても洗った感じが得られない」という強迫症状の感覚も、感覚情報のにつながるのではないかと考えます。
感覚過敏・鈍磨の延長としての強迫性障害と捉えると、新たなる治療介入ができる余地がありそうです。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
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名古屋市西区、名古屋駅の心療内科・児童精神科
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