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『発達障害、ADHDは金の卵である』の続き

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

前回のブログ(ADHD、発達障害は金の卵である)にも記載しましたが、僕自身はADHD、自閉スペクトラム症の傾向をお持ちの方について、肯定的にも捉えており、「障害」という言葉には抵抗があります。

 

 しかしこれらが障害といわれるからには、もちろん共通の症状があり、それによる生活の支障も認められます。

 

 

 これらADHD、自閉スペクトラム症の困りごとは、「生まれながらの特性」であるため改善しないと考え諦められる方をしばしば見かけますが、比較的改善の得やすい症状も中にはあります。

 

 いわゆる不注意症状(ミスが多い、忘れ物、集中できない)

 日中の強い眠気、だるさ、テキパキできない

 ストレスに伴う身体症状・自律神経症状  など

 

 薬物治療は副作用の一定リスクがあることは否定できませんが、生活全般における改善効果を認める可能性もあります。

 どのような薬も多少は副作用リスクとの兼ね合いですが、特にADHDのお悩みが大きい場合に関しては、薬物療法へのトライも十分考慮されます。あくまでも、生活、学習、仕事などにおける前向きな変化をもたらす目的です。それにより自信を取り戻すことができれば、メリットにもなり得るかと。

 

 

*また、ADHD、自閉スペクトラム症は「生まれながらの特性」ということも断定できず、現在に至るまでどのように過ごしてきたかが大きく影響します。 

 例えば、極端な虐待、愛着や情緒が安定しない生活、衝動性を悪化させる生活習慣(ゲームや動画などを極端に長時間利用)することは社会機能低下(ADHD、自閉スペクトラム症の悪化)をもたらします。

 

 現在の症状 = 出生時から有していた特性 ✖️ 現在に至るまでの過ごし方 

 

つまり、症状の改善を希望した時点から適切な過ごし方を継続すると根本的な症状の改善にも徐々に至ります。

 

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 


日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医

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名古屋市西区、名古屋駅の心療内科・児童精神科

名駅さこうメンタルクリニック

 

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