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世間体が気になる日本人

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医
日本外来精神医学会 認定専門医

ブレイディみかこさん、鴻上尚史さんの対談本がとても面白かったです。

 

 

 

 

 

「ひとに優しくしましょう」「おもいやりを持ってひとに接しましょう」

という当たり前のフレーズですが、この時の「ひと」とは誰なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

(こちらの本に記載されていたことを自分なりにまとめますと)

 

社会の単位は小さい順に

 

 

丸レッド家族

 

丸レッド世間、地域社会、自身の属するコミュニティー

 

丸レッド国家

 

と分けられるわけですが、日本は非常に『世間』への帰属意識が非常に強い国だということが改めて述べられております。

(集団で稲作に従事していた歴史的な背景があるとか)

 

つまり、

 

世間:自分のことを知っている他人、自分に利害関係のあるコミュニティー (例えば、学校、職場、ご近所さんなど)

 

社会:自分の事を知らない他人、国家など

 

 

といえるわけですが、

 

 

 

 

 

「世間体」という世間における評価が極めて重要であるけれど、社会における自分の立ち位置はあまり気にならない(社会への無関心)、というのは日本特有の感覚のようです。

 

 

例えば、

 

⚪️「ひとに優しく」というフレーズの「ひと」も「世間」に所属するひとであって、見知らぬ他人に優しくする傾向はあまりないかもしれせん。一方、世間認定された者同士は非常に密な関係性となりえます。

 

 職場で重い荷物をもって困っている方がいたら手助けされるが多いのではないでしょうか。

しかし、道で重い荷物をもつ見知らぬ高齢の方がいても声をかける光景はあまり目にしません。

 

⚪️コロナウイルスの感染について、コロナウイルス感染そのものよりも感染に伴う風評被害が恐ろしい、というのも「世間」への帰属が強い日本特有の現象のようです。

 

 

「世間」が強いこと自体は問題ないのですが、

社会(つまりは政治)に関心が生まれにくい雰囲気や、密接な「世間」の人間関係に伴う閉塞感が問題ではないかと思います。

 

 

 

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名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 


日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医

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名古屋市西区、名古屋駅の心療内科・児童精神科

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