「疲れ」はメンタル悪化のリスク。原因は活性酸素!
メンタルクリニックにて診察を行う中で改めて痛感することですが、
精神面を悪化させる大きな原因は「疲れ」です。
「なんか疲れた」「体の疲れが取れない」「疲れて動けない」
というような、身体感覚としての疲労感、また、そのことに伴い気分的にも意欲が湧かないことは、よくあることです。
では、この疲労とは何なのか、、。
疲れの本質は「脳疲労」に当たります。
不思議かもしれませんが、運動をたくさんおこなって体の疲れを感じるのは、「脳疲労」が原因です。
運動など体の負荷が高いことを行うと、自律神経の中枢(視床下部、前帯状回)をフル稼働し、そのシグナルが眼窩前頭部に伝わり「疲れた」という自覚症状として認めます。
(自律神経は呼吸、心臓の動き、体温などあらゆる生体の働きを安定して正常に働くように調整します。)
運動ではなく大きな精神的ダメージを受けた際に「大きな疲れ」を感じるのも、自律神経の中枢の過剰な反応が原因と言えます。
また、疲労の原因物質について、以前は筋肉などで産生される「乳酸」であると言われていましたが、最近はその考えが否定されています。
疲れの原因物質は「活性酸素」と判明しました。
活性酸素は近年よく耳にしますね。
活性酸素が遺伝子を傷つけると、がん発生に繋がることがあります。
また、皮膚に影響すると、日焼けや、シミ、シワのリスクとなります。
自律神経の中枢に影響すると、「疲労」に繋がるのです。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平