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感覚過敏と更年期障害、月経前症候群との関係

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

昨今、有名人の方がHSPの話をされるなど、感覚過敏の世間的な認知がいっそう高まっているのではないでしょうか。

 

 

 この2週間くらい、感覚過敏の傾向を認める患者さんの多くに症状の悪化を認めてあり、

おそらく急激な温度変化に影響された結果だろうと思っています。

 

 こういった外界刺激への感受性の高さから精神的・身体的不調(いわゆる自律神経失調症の症状)に陥り、

反対に、精神症状の悪化に伴い身体症状の悪化も認めます。

 

 

 台風などの気圧の変化や、気温変化、様々なストレス(学校や職場など)に伴い、抑うつなど気分の悪化や、自立神経失調症様の症状(頭痛、吐き気、腹痛、立ちくらみ、めまいなど)に至ります。

 

 

 

 「些細な刺激に反応し、精神症状、身体症状を悪化させてしまう」ということに関連すると、

 

感覚過敏の方には、月経前症候群や更年期障害を訴える方も多いようにおもいます。

 

おそらく、ホルモンの変動に影響されるのでしょう。

 

 

 

 

 

 診療では、最近、感覚過敏の方には漢方薬を処方するケースが増えています。

 効果がマイルドで副作用のない処方薬が適切です。

 

 以前、杉山登志郎先生が書かれた「発達障害、ADHDなどの神経発達障害」のある患者さんに微量処方を行う、という著書を読ませていただきましたが、今更ながら、感覚過敏傾向のある方には、刺激の少ない、少量処方、漢方薬の適応を感じています。

 

 

 

 

*感覚過敏に関するクリニックブログです下矢印

https://meiekisakomentalclinic.com/blog/1130/

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院長 丹羽亮平