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コロナ禍で精神疾患を悪化しやすい国民性〜セロトニンの少ない日本人〜

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

 報道で日々、コロナウイルスについてさかんに報じられていますが、、

 

 そもそも日本人は協調性があり、まじめで不安を感じやすい国民気質があるため、過剰な注意喚起は精神的に持ち崩す方が増えるのではないかと危惧しております。

 

 

右矢印日本人は世界的にみてセロトニンのすくない、不安を感じやすい集団。

 

 セロトニントランスポーターの密度を決定する遺伝子は密度の低い方から「SS型」「SL型」「LL型」があります。

 日本人の7割は「SS型」保有と考えられています。「SL型」を含めると98%にものぼり、世界的に見ても極めてセロトニントランスポーターの密度の低い集団となります。

 

 つまり、日本人はセロトニンがすくないのです。

 

 不安を抱きやすい国民性と言えます。(ゆえに、トラブルへの予防的対策が優れているのかもしれません。)

 

 

 

 連日診療を行う中でも、コロナ禍の影響を肌身で感じます。

 診療を思い返すと、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の処方が最近増えている気がします。

 

 

漠然とした不安感とそれに伴う、、

 

・対人不安

・抑うつ、睡眠の悪化

・強迫症状の悪化(手洗いなどの不潔恐怖)

・妄想(被害妄想、見張られている感じなど)

・こだわりや感覚過敏の悪化

・ストレスに伴う身体症状(自律神経失調症状、じんましん、など)

 

辛い状況の方が増えており、診察していても心苦しいです。

 

 

 

 

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