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「ステイホーム」に伴う睡眠リズムの乱れ

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

およそ2ヶ月前から徐々に意識し始めたコロナウイルスへの感染予防の生活が、緊急事態宣言を受けいよいよ「不要不急の外出禁止」に至りました。

 

患者さんやご家族は必要迫られた状況としてみなさん受診されているのですが、未曾有の事態となった現在の生活への困り感をよく伺います。

 

 

その中でも特に多いお悩みの一つが、「睡眠リズム」の乱れです。

 

学生の患者さんがメインなのですが、「寝るのが遅くなり、朝が起きれず、起きるのが昼過ぎになる。」というものです。

 

 

 夜寝られない理由は、携帯を触る、ゲーム、Youtubeといった、容易なドーパミン放出かつブルーライトの影響を伴うデバイスが多いように感じます。

 

 

 こういった「遅寝遅起き」の睡眠リズムの乱れは夏休みなどの長期連休時にも聞く悩みですが、やはり今回は「外出禁止」の影響が大きいとおもいます。

 

 通常の長期連休では、社会的な交流(塾など)や家族以外の友人との交流(友達と遊びに出かける)が保たれますが、今回の事態では「ステイホーム」なので、他者との関わりない中、基本的に自分単独(+家族の援助のみ)で規則正しい生活を律する難しさがあるようです。

 

 

 

 家族で決まった時間に朝ごはんを食べる等のルーチーンを心がけることや、午前中に気分の立ち上がるイベントを自宅で行うことができればよいですが、連日のことでなかなか家族間のやりとりだけでは難しいことも多いようですね。

 

 また、午前中に、自宅における社会的な交流としてオンライン学習の活用も提案しています。

 できれば一方向性のオンライン授業動画を見ることよりも、より双方向性の方が社会性が保たれてベターに感じます。(例えば、オンライン英会話など)

 

 

 しばらく継続することが予想される自宅生活をどのように健康的に過ごすか、非常に難しい課題です。

 

 

 次回も続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平