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ゲーム・スマホ依存症 

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

 週末は刈谷市美術館に行きました。涼しくて気持ちの良い気候ですね。

 

 

 

 

 

2018年に改定されたICD-11(国際疾病分類 第11版)では、正式に「Gaming Disorder ゲーム障害」という病名が記載されております。

 

 

 「依存症」のジャンルの疾患になりますが、アルコール依存症やギャンブル依存症比べると、まだまだ疾患としての認識は乏しいように感じます。

 

 

 

 ゲーム障害の診断は、ガイドラインに基づき行われます。

 

1   aプレイをコントロールできない。(時間、頻度、熱中度など)

  bゲームが生活の中心になっている。日々の活動よりもゲームが優先される。

  cゲームにより問題が起きていてもやめられない。エスカレートする

 

2 上記の状態が持続的、反復的に12ヶ月以上続く。

 

3 1により、大きなトラブルが起きている。(昼夜逆転になる。不登校。会社の就業時間中に行いトラブルが起きる。など)

 

 

 

 

ゲーム障害は、他の依存症と同様に脳への変化が起こる疾患です。

 

①前頭前野の機能低下 (行動に理性的なストップが効かなくなり、いっそう依存しやすくなります。)

②きっかけに脳が過剰反応  (ゲームに関するものを見ると、ゲームへの欲求が我慢できなくなる。)

③報酬の欠乏  (線条体のドーパミン受容体の減少により、これまでと同じ刺激の強さでは快楽ホルモン(ドーパミン)が反応しにくくなります。プレイするほど、一層強い刺激をお願いすることになります。)

 

 

 

疑う方がいらっしゃれば早期の受診をお勧めします。

 

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック 院長

丹羽亮平

 

 

自閉スペクトラム症・発達障害・ADHDについて

https://meiekisakomentalclinic.com/blog_category/disease/hattatu/

 

 

名駅さこうメンタルクリニック 院長

丹羽亮平