障害児の将来へのスキル
将来どのように生きていくのか、障害の有無にかかわらず子供の教育の大きな目標だと思います。
とりわけ障害のある児童にとって、得意なことをのばし苦手なことをフォローする、より個別の対応が必要になります。
将来仕事をおこない、社会の中で自分の生き方を全うするために、幼少期から生活の土台となる能力の確立をどうすればいいのか?
アメリカでは、自閉スペクトラム症等の診断がなされると、個人に対応した教育計画が立てられます。
まず、幼年期にIEP(Individualized Educational Plan)個別教育計画
その後、中学生くらいの年齢にて、ITP(Individualized Transition Plan)個別移行計画
この支援内容が具体的であり、個人個人に合ったものとして提案したいです。
例えば、個別移行計画に記載された将来に向けて必要なスキルとして以下のものがあります。
1、移動能力
2、身辺自立
3、医療・保健
4、居住
5、余暇
6、対人関係
7、地域参加
8、教育・就労
9、お金の管理
10、法的問題
11、毎日の生活
(これらの具体的な内容は次回に書かせていただきます。)
IEP、ITPでは、児童への具体的対応のみならず、親への対応(精神的なフォローや、子供へのより適した接し方の指導)、家庭の金銭問題や送迎サービスなど、多面的にアプローチされていることが良いと思います。
名駅さこうメンタルクリニック 院長
丹羽亮平
豊田市美術館にてクリムト展、あいちトリエンナーレ豊田会場にいきました。
寝転んで見る展示です。天井から上下するオブジェ。